
2020年に入ってから数ヶ月、店舗からマスクを買うことができなくなったのをきっかけに「自作布マスク」を私も作るようになりました。
このご時世で予防や蔓延防止というのはもちろんですが、アレルギー持ちでマスクが無いという状況が続くということは、どこかでスイッチが入ってしまうと四六時中、朦朧としながら鼻水に耐え、最終的に鼻血を流しまくるという状況に至ってしまうのです。
マスクがあれば、マスクがあればその事態は避けられる・・。
そんなわけで、花粉シーズン頃からYouTubeという有名な動画サイトからいろんなマスク作りを参考にさせていただきました。そして、貴重なレシピを公開してくれた方たちにとにかく感謝を申し上げたい。おかげで今私は救われてます・・。
手作り布マスクの特徴
布マスクは手洗い推奨とか、アイロンがけが地味に面倒ではあるんですが、その手間があっても布マスクのつけ心地の良さの方が優っているんですよね。状況に応じて使い捨ての不織布タイプも併用していきますけども、布マスクで節約できたら使い捨てのマスクも今度買うときは、性能を重視した高めのタイプを買ってもいいかなと思えますし。

せっかくミシンも持っているし、こうなったら布マスクだなと、これまたいろんな方の型紙や材料を参考にさせていただきました。
材料が手に入りにくいのが続いていましたが、幸い、ミシン糸の他に手拭いや端切れ生地のストックも家にあったので、それで一回布マスクを作って装着してみたところ・・これが、つけ心地がなかなかいいということに気がついてしまいました。
サイズは完全に自分に合わせて作ることできるし、ゴム紐も好きなように調整できる。耳が痛くならないフィット感を維持できるんですね。
決して暑さが和らぐとかそういうことではないんですが、布マスクだと不織布のように水滴が溜まっていく・・ということがありません。それに、湿度で肌が湿ってさらに擦れると肌荒れが起きやすくなりますが、柔らかく吸水性の高い生地を使うと肌に優しいのが実感できます。
おすすめの動画紹介
立体マスクの型紙について
一番最初は以下の型紙をダウンロードし、立体マスクから作ってみました。


型紙はよくみると鼻から耳にかけてのラインが微妙に曲線気味ですが、あんまり気にせずに直線で縫っても形にはなります。
プリンターがあれば紙で出力して切り抜いて使うといいんですが、マスクの形自体それほど複雑なものでもないので、サイズを参考に自分で書き起こしても型紙を作るのにたいして時間はかかりません。
できることなら方眼紙を使うことをおすすめします。白紙で書き起こすよりもバランスが取りやすいので。ルーズリーフでもいいですし、100均で売ってるレポート用紙でもいいですし。
プリーツマスク
曲線がなく、作りやすそうだったので下向きプリーツになるマスクも作ってみました。

参考にしている形は以下のサイトから。

DIYや掃除の時に使っているマスクはプリーツタイプです。

プリーツタイプは、ワイヤーを入れないとメガネが曇ってしまうのでワイヤーを出し入れできる場所を作っているものもあります。
折返しの場所さえ把握できれば、プリーツマスクの方が簡単に縫えます。でもあんまり生地を重ねてしまうとゴムを入れる場所を折返すのが大変になるので、ほどほどに。
息がしやすいのは立体マスクですが、防御率が高いのはプリーツタイプかな。ジャストフィットでつけていると鼻のムズムズはとまるので、花粉や粉塵を防いでくれてるのを実感してます。
さすがにウイルスがどうなってるかわかりませんので、そこは個人の感覚におまかせします・・。
立体マスクの縫い方が参考になる動画
次に立体マスクの作り方として一番分かりやすかった動画が以下の2つ。
型紙の作り方がよかった動画
最初の立体マスクと作り方はそれほど変わらないんですが、曲線が強めに出ていて顔にフィットしやすい形状なんですね。また、裏布(顔に触れる方)と表布(外側に見えてる方)のサイズを変えていて、最後のゴム紐を通す部分の折り込みがしやすいようになっています。
そして動画をみてもらえるとわかりますが、こちらは自分で作る型紙の起こし方が秀逸です。家にあるものでキレイな線が作れる型紙が出来上がるんですよ。真似てやってみたら、思わず「なるほど~!!」と感嘆の声が出ました。

私は型紙は最初に2枚作って、1枚は保存用に。もう一枚は切り抜いて制作用にしてとっておいています。
単純にA4用紙にプリントして使える型紙も多いですが、線でつなぐポイントにも目安のサイズが記入されているタイプの方が調整もしやすく扱いやすかったです。
縫い方の順番がわかりやすかった動画
こちらは縫製を仕事とされている方の動画です。縫い方が丁寧でとても勉強になりました。
ポケット付きのマスクで、中にお好みのフィルターを追加して使う事ができる仕様となっています。

マスクの真ん中の縫代を開く時にアイロンをかけたほうがキレイに仕上がるんですが、その都度アイロンを使うのは地味に面倒なので、ステッチをかけてアイロンの手間を省いているのが特によかったです。
立体マスクはこの真ん中のピラピラした部分が鬼門なんですよ。
そこでこのピラピラ部分にステッチをかけると、柔らかい素材の生地でも形状に少し張りがでるんですよね。
ちまちまアイロンかけながら作るのはわりと大変なので、ちょっとでも手間を省くやり方は勉強になりました。
つけ心地のいい素材と作りやすい素材
マスクは目が細かい生地で作るのが理想的です。でも冬場はともかく、夏場はさすがに薄手の生地でないと発汗量が半端ない。いや、薄くてもなんでもマスクを装着してるだけでしんどいんですが・・。
なので少しでも息がしやすい布地で作ることを意識してやってみてます。
てぬぐい(さらし)&シーチング

手拭いはつまり、サラシですね。
どっかのワゴンセールで激安になってた時に買った豆絞りが家にあったのでそれを使いました・・。なんか、ほしくてもどこでも買えなくて・・。(現在は購入できるようになってきました)
サラシは綿素材で吸水性も高く、肌あたりがいいので私は好きです。赤ちゃんの布おむつでも使う素材ですし。(私は布おむつで育てたので・・)
サラシはガーゼよりも目が細かく、丈夫でおすすめ。
シーチングは端切れでも手に入りやすいですし、厚さも柄もいろいろです。マスクに使いやすいのは平織の薄い素材で洗濯するとシワができやすい素材なんですが、アイロンがけするとピシッときれいな形を作れるので、少しオシャレ感を出すなら私はシーチングをまず探すかなあ。
立体ではなく、プリーツタイプのマスクでこの組み合わせをやりましたが、DIYのやすりがけでも使えるいい感じのマスクに仕上がりました。
100均手拭い&ガーゼ

100均の手拭いは、ちょっと通常の手拭いとは違う感じなんですよね。目も荒いし、とにかく薄い。これだけでマスクを作るのはちょっと辛いなーと思ったので、裏布に二重ガーゼを使って作ってみました。
ガーゼは二重ガーゼを1枚仕様と2枚仕様でやってみたんですが、2枚使う(つまり4重ガーゼ)と保温性が高くて暑いし、1枚だと風通しがよくてつけ心地が軽いけれど、DIYなどで粉塵予防に使うにはあまり意味を為さない感じでした。100均の手拭いでマスク作ると見た目重視的なマスクですね・・。
100均手ぬぐいを使うなら、裏布はガーゼじゃなくてサラシの方が安心感あると思います。
エアリズム&ガーゼ
話題の「エアリズム」も使って作ってみました。
男性用のXLサイズで立体マスク片面11枚分の材料がとれました。
しかしこの速乾性のテロテロした素材は滑ってよれやすく、一枚縫うのになかなかの集中力と気力が奪われる・・。両面エアリズム生地で作るのは素人にはお勧めできない・・・。・・私は妥協しました。
なので、

表→エアリズム、裏→二重ガーゼで作ったところ、通気性が確保されつつ肌にまとわりつく感じもないので、まあまあいけるかなと。
二重ガーゼの裏布だけステッチをかけるようにし、見える方の表布にはかけないで作る・・ということで多少縫い目が曲がっても気にならないかな・的なところです。
表面にエアリズムを使うと、洗った後にアイロンがけしなくても問題ないところがいいですね。白は外でも使いやすいので、今外出時に出番が多いのはこの組み合わせ。
しかしガーゼは保温性があるというか、手ぬぐいよりもつけていると暑くなりやすいような気がします。白地のサラシが買えたら次に作るときは裏地はそっちに切り替えようかなと模索中。
エアリズム&シーチング

裏(肌側)→エアリズム、表→シーチングでも作りましたが、エアリズムは肌に吸い付く感覚があるので、どうも私は苦手でした。でも、逆に冬場はそのフィット感が快適に過ごせそうなマスクだなと思ったので、締まっておいてます。
ちなみにエアリズムのようによく伸びる生地は糸はニット用を使う方がいいんですが、今は白い糸が手に入らなくて普通糸で縫っているのでよくヨレてます。。
梱包用のテープや紙やすりを添えたり、紙を挟んで縫うのもいいらしいのですが、結局は「慣れ」の問題なのかも。
使っているミシンについて
持っているミシンは至って家庭的なタイプですが、これでランチョンマットやコースター、ポーチ、バッグ、各種カバー、裾上げ・・などなど、好きな生地で自由サイズでいろいろ作っています。
あとからフットコントローラーも買い足して、一層便利になりました。
なので普段からハギレのストックを持っていたりして、今回店頭からマスクづくりの材料が消えてもそれほど困らずに作ることができたのはよかったんですが、手芸もやればやるほどいろいろ道具がほしくなるし、沼だなあ・・とつくづく思います。
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