
「さかなのわ」という、魚のお取り寄せができるサービスを使ってみました。
普段はスーパーで手頃な魚を買ってきて調理するのが日常な自分の率直な感想は、「さかなのわ」の魚はガチで本当に美味しいから広まってほしい・・・!と素直に思いました。
そういうわけで、お取り寄せした時のレビューと魚の定期便を使うことについての話をしてみたいと思います。

「さかなのわ」とは

「さかなのわ」には、簡単な調理で魚が食べられるように工夫された商品を定期的でお届けしてもらえるサービスがあります。
いわきユナイト株式会社という福島県にある会社が運営しています。
2022年1月から始まったばかりでまだかなり新しいサービスのようですが、食材宅配として魚に特化した定期便は珍しいですね。いわきを訪れていわきの魚の美味しさに目覚めてしまった方が発起人となり、このサービスを立ち上げたとのこと。
私も仕事で農産物の生産者さんたちと関わったことがありました。そして生産者の方たちからガチで美味しいものをごちそうになったり、人を紹介してもらったりと本当にお世話になった時がありました。そんなことを思い出しながら、発起人の方が現地でいわきの魚にいかに感動したのか。そして、この本当に美味しい食材を世に広めていきたいと感じた気持ちがちょっと共感できました。
もちろん私の触れた農業と、さかなのわの発起人の方が触れている漁業では違う感覚とは思いますが・・・このようなサービスを思い切って立ち上げた発起人の方には頑張ってほしい。密かに応援しています。
安全性について
福島県ということで安全性について気になることもあるかと思いますが、そこについてはスクリーニング検査をしっかり実施されているとのこと。
サイト内では「チャット」で質問することも可能になっています。気になることがあれば、質問してみてもよいかと思います。
扱われている魚介類は、簡単調理のものばかり。
「魚」と聞くと、どうも調理に手間がかかるイメージしかありませんが、「さかなのわ」で扱われている商品はすべて簡単調理で食べられるものばかり。干物などはロースターを持っていなくても、フライパンでも調理できるようになっています。

届いた商品と一緒に、「こうして食べると美味しい・・!」といった、おすすめの調理方法付きのパンフレットもついてきます。
味付け衣付きであとは油で揚げるだけ調理のもの、湯せん解凍で食べられるものなど、種類はさまざま。どれも手間をかけずに食べられるから、そこは安心して欲しいです。
調理時間はものすごく短く済みます。内臓を取るような行為もいらないのでキッチン周りも自分の手も生臭くなりません。

私も旅行へ行った時に、その土地の味を知ることが大好きです。
特に地魚って特別な感じしますよね。現地ならではの美味しさをその土地で愛されているお酒と一緒に堪能できたら、もうその場所は強烈に心に残ります。
お取り寄せは自宅にいながらにして現地の味を楽しめるものですが、「さかなのわ」の地魚はこれを現地で食べたら、どうなってしまうのかと気になってしまう魅力がありました。
実際の注文について
定期便に限ってはクレジットカードとPaypalのみの決済となっているのですが、【1回お試し】の場合はクレジットカード、Paypalの他、Amazon Pay、コンビニ決済、後払い決済(請求書払い)AmazonPayが使えます。
Amazonや楽天などのアカウントを持っていて注文することに比べ、単独のお店からの注文は微妙にハードルが上がりますが、お支払いに関してはひととおりの決済方法を選べるようになっています。
お支払いにAmazonPayが使える
中でも個人的にこれは嬉しい・・!と思ったのが、AmazonPayが使えたこと。
「さかなのわ」では、単発購入においてAmazonPayが使えます。
初めて使うショップでカード番号を入力するというのは気が引ける・・という場合は、AmazonPayを使って決済をすれば、ギフト券での支払いもできるのでなかなか便利です。
※ちなみにPayPalもクレジットカード番号を入力せずとも決済できる決済代行サービスです。

決済サービスが配慮されてると、それなら使ってみようかなーってなりません?
定期便と個別商品の発送方法の違い
「さかなのわ」では定期便がメイン商品になりますが、個別の商店のセット商品もお取り寄せできるようになっています。
おまかせ定期便は「さかなのわ」から、月の決まった日に届けてもらう形になります。
※おまかせ定期便とメヒカリセットは毎月10日、25日発送になります。
個別の商店の品物に関しては生産者(商店)から直接配送される仕組み。注文するものによって、配送日が異なるのでそこはご注意ください。
定期便を選んでも、回数の縛りはナシ。

メインメニュー、定期便「おまかせセット」の料金体系は以下のとおりです。
※定期購入サービスの対象になるのは、「定期便」と明記されたものだけです。
セット内容の品数で料金が変わってくるのですが、毎月同じものがと決まっているわけではなく、中身は毎回入れ替わります。
商品の発送日は決まっています。
定期便は定額購入という位置づけですが、回数の縛りはありません。
なので、一度申し込んだからずっと使い続けなくてはいけない・・ということはありません。とりあえず1ヶ月分だけ申し込こむ形でもOK。で、また頼みたくなったら再び申し込んでもよし。呼び名は定期便だけど、自由に注文できるようになっています。
中身の内容は事前に告知されるので、内容をみてから今月はスキップしようかなとか、いったん解除しようかなといったことも問題なく行えます。(私もそんな感じで注文してます)もちろん、お届けしてもらう分だけお金は払います。
定期便のセット内容は公式ウェブサイトでも内容は確認できますが、ツイッターなどのSNSでも情報を発信されているので、フォローして確認するのも良いかと思います。
個別商品のお取り寄せは、早めに発送されます
おまかせセット以外の各商店の商品に関しては、生産者から直接配送されるシステムになっています。そしてこちらは注文を受けてから7日以内の発送。
なので定期便のようにしばらく届くのを待っている状態になるのではなく、普通に注文して普通に届く・・という流れになります。
商店さんの品物は早いものがちぽい。扱っている商品が季節モノゆえに、いつもあるとは限らないところはあります。

欲しいものがあったら早めに購入を決めよう!
解約について
定額制(サブスク)と聞くと、辞めたいときにちゃんと辞められるのか・・と微妙な不安がよぎるところもあるかと思います。
「さかなのわ」ではしっかりと解約もスムーズで、マイページから定期購入サービスの解約の手続きが行えるようになっています。解約のためにわざわざ電話をかける必要はないのでご安心を。
定期便のレビュー

我が家では「けむらん亭」を迎い入れてから、魚を食べる頻度が圧倒的に増えました。

けむらん亭は、本当に煙が気にならないロースター。噂は本当だよ。
普段は魚はスーパーで、というのが基本の購入ルート。最近はスーパーにもちょっといい干物などが置かれるようになりました。肉厚な魚ほど値段は高くなっていくのですが、それでも外食と比べたらずいぶんと割安ではある。(そう言い聞かせているだけかもしれない説もあり)
でもねおいしい魚の味を知ってしまうと、記憶が「魚はいいもの」として塗り替えられて、次に魚を食べるときにワクワクするんですよ。けむらん亭がすごいからなのかもしれないけど、次は何を焼いてみようかなーって、美味しそうなものを探す楽しみも生まれる。
それで魚のサブスクというサービスをみつけて、試してみよう!と一家で一致団結したんですね。届く商品は焼き魚だけでないから、揚げ物に関してもあえてちょっといい米油を買ってきてみたりして、ちょっとしたイベント的な盛り上がりをみせました。
はじめてのメヒカリ、縄文干し


メヒカリっていう深海魚らしいのですが、これまでの人生でふれる機会がなかったので、どんな魚なのかドキドキしながらいただきました。
ししゃもや目差し並の大きさで、かぶりつくことができます。唐揚げにしたりして食べるのもよいらしいのですが、お初なのでシンプルに焼いてみた。

なんともこんなに小さな魚なのにすごく脂がのっていることにびっくり。身はふっくらと川魚のように柔らかく、それでいて骨まで食べられます。意外と皮がしっかりしているので、焼いて食べると皮が少し気になっちゃうかな。癖はないですね。ちょっとめずらしい感覚のお魚です。
確かに唐揚げにして食べるとこれは病みつきになりそうではある・・。
メヒカリのセット商品の中には、開きのメヒカリや揚げるだけの状態のメヒカリセットもあります。
次回はメヒカリセットも試してみたい。
青魚の概念が覆る、旨味たっぷりの「さんまのささ干し」

おまかせセットに入っていた、「さんまのささ干し」
事前に冷蔵庫で解凍させておきます。朝冷凍から冷蔵へ移しておけば、夜には余裕で綺麗に解凍されています。まったくドリップも出てきません。

ちょい干しされているせいか魚から水分が滲み出ることもなく、さかなの形も綺麗。内臓も綺麗に取り除かれています。秋刀魚って開きにされて加工されてたりしますけども、こんな綺麗な形で干されてしまうこともあるのですね。クッキングシートをしいたフライパンでも焼くことができるようですが、せっかくなので、けむらん亭で干物モードの「中」で焼きました。


「独自の製法で臭みと苦みが少なく旨味が凝縮した一品」です、との説明書きがありましたが、本当に臭みがなく、さんまの美味しいところだけしか感じられず、どうしてこんなに風になれるのか不思議に思いながら、夢中になって食べてしまいました。
一口食べたら、すぐに白ごはんを入れなくては気が済まない感じ・・。
漬け込みされた秋刀魚をスーパーで買うこともあります。焼き立てを食べるとまだ良い方ですけど、後味にどこか臭みが残ったりする。でもこんなもんかなと思って食べてはいた。
もちろん、本当にピカピカ光って目が澄んでいる状態の新しい秋刀魚はそういった臭みはないんですけども、塩サンマ系の解凍加工さんまはハズレ率が高いイメージがあり、自分ではすすんで買うようなものではなかった。
しかしこちらの「さんまのささ干」には、驚きしか出てこず・・。
一夜干しのような適度に水分が抜けた感じの質感なんですけども、青魚なのに独自の匂いが全く感じられないのですよ。皮と身の間に詰まっている脂がまた旨味を引き出してくれていて、皮は香ばしいし、身は絶妙な塩加減でずっと噛み締めていたくなるような旨味しかないし。ちまちま箸で摘んで食べるというより、かぶりついて食べたいという、そんな秋刀魚でした。
旨味の余韻がたまらんです。
あんこうの別の一面をみた気がする唐揚げ


あんこうって鍋でしか食べたことがなかったんですけど、唐揚げもいけるのですね。もっと脂っこいものかと勝手にイメージしてたけど、癖もなく食べやすいものなんだなと感心しながらいただきました。
解凍せずにそのまま油で揚げるだけで食べられます。
お魚のおいしいとこだけハンバーグ、さんまポーポー焼き


湯煎解凍で食べられるのがよかったです。ハンバーグっていうか、これはもはや「つみれ」。味噌汁に入れてもダシが出て美味しいんじゃないかと思われるくらいさんまの味をしっかり感じられるハンバーグです。イメージしてた練り物ぽいお魚バーグと同じだと思ってかじるとサンマ感にびっくりするよ。
弁当にも使えるし、個別販売されてたら常備したい・・。
ホッケの縄文干し



干物は好きなのでよく食べるのですが、縄文干しは初めて食べました。乾きすぎず身はやわらかで、適度な塩加減がホッとする味です。ホッケだけでなく他の魚の種類もあるようなので、そちらも試してみたい。
お酒によく合う蒸しだこねぎ塩和え

こちらは解答するだけで食べられました。
「フライパンで少し焼くのがおすすめ」との記載があったので、軽く焼いてみました。
タコの味がしっかりしています。ギュニュっとした変な歯ごたえじゃないですよ、タコの旨味とオイル感がアヒージョぽさもあり。居酒屋で頼む雰囲気を自宅で感じられます。味がこすぎないのもよかった。
ちょっといいおつまみって感じですが、手軽に出してきて食べられるっていいですよね。味付けタコセットで、いろんなお酒と合わせてみたいかも。美味しいものをつまみながらゆっくり過ごしたいひもありますし。
極上黒干さんま



これはちょっとした珍味ですね。お酒のアテに最高すぎる。色は黒いけど、しょっぱいわけではなく、甘くまろやかな風味とコクがあります。うなぎの蒲焼のようなタレ感とサンマの旨味。あわせるなら日本酒か焼酎かなー。
さばの煮つけ



味噌煮ではなく、生姜醤油で煮込まれたふんわりとやわらかいサバの煮つけです。解凍できればすぐに食べられるけど、湯せんで温めるとさらに美味しくいただけます。
生姜がしっかりときいていて、臭みは全く感じませんでした。この手の出来合いの煮魚って濃い味で大根おろしをつけないと厳しいものがあったりしますが、ここのは味付けが優しくてこのままで十分おいしかったです。
時々頼みたい
全体的に商品数は少なめなショップですが、季節に応じて商品が増えたりするのでチェックするのが楽しみでもあります。
いろんなタイプの魚料理があるので、マンネリしがちな食卓にうるおいが出てくるのもなんかいい。普段行かないスーパーへ立ち寄ったら、ちょっとめずらしいものないかなーって探す感覚ってあるじゃないですか。それに近いかも。
お盆や正月などのイベント時でもごちそう感あるものを食べますけど、近場のお店で済ませてると結局似たようなチョイスになってしまうので、時々お取り寄せしてみるのもいいもんだなーと最近は思います。
とはいえちょっと高めの魚なので毎日の食卓に・・・とはさすがに難しいけど、いいお肉で盛り上がる日があるように、いい魚で盛り上がる日もあっていいよね、と。
時々お取り寄せしていきたいと思っています。
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