アイリスオーヤマのセラミッククイックパンを長く使う方法。

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この間アイリスオーヤマのセラミッククイックパンの20cm鍋について書きましたが、今度はフライパンについての感想です。

セラミックのフライパンは使用者の口コミがあまりに酷評が多いので買ったはいいものの、正直使うのが心配でした。 でもまあ、なんだかんだいって数回使っただけでダメってことはなくて気がついたら半年以上使ってました。この調子だとおそらくまだまだ使えそうな雰囲気です。

しかし炒め鍋にしろ、フライパンにしろ、鍋を持ち上げる作業が発生した場合はやっぱり重くて、出来上がった料理を皿に盛り付ける時はちょっと腕がプルプルします。まあ重いな・・というのは感じてますけど、しかしどう使ったら長持ちするのか、こんな風に使ってますというのをちょっとお話してみたいと思います。

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洗ったあとはちゃんと拭き取る。

土鍋のように使う分には、20cmの鍋と同様よく煮えますし、熱の伝わり方はいい感じだと思います。 さすがに土鍋のような保温効果はないですが、取っ手が取れるタイプの鍋なら洗いやすいっていうのは大きなメリットです。
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色の付きやすいミートソースを作った鍋も、シャーって水かけただけでだいぶとれますし、(できればキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗う方が節水&排水口の汚れ防止になります) 色が鍋につくことはないです。もちろんカレーも大丈夫。

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あ、これ20cmの鍋ですけど、フライパンも同様にこんな風ににすぐきれいになります。 洗剤は油汚れに強いジョイ使ってるせいもあるかもしれませんが、すぐキュッキュってなるので毎度感動してます。

大事なのはこの後です。汚れオチがいいのでわりと水もきれているんですが、ここで水分残したまま火にかけると油をしいてもくっつきやすくなります。 使ったらまだ鍋が温かいうちにサッと洗って、乾いた布巾やキッチンペーパーで水分をとっておくことが重要です。

鉄のフライパンのように洗ってすぐに火にかけて水分を蒸発させるとか、それはやっちゃうと鍋も痛めますし、くっつく原因になるんだとか。 めんどくさいかもしれませんが、慣れると数秒の作業ですし、いつでも鍋がキレイなので結構気分がいいですよ。

 

焼き物をすると焦げ付きやすい?

使用状況としてはフライパンや炒め鍋を使って、目玉焼き、チャーハン、餃子、焼きそば、パスタ、ホットケーキ、肉野菜炒め、ハンバーグ、生姜焼き・・・などなど、 とりあえず思いつく物はなんでも作ってます。

しかしいろんな調理に使ってみて、まず慣れるまで火加減が難しいっていうのが一番の感想です。 通常鉄のフライパンはよく温めて油をしいてなじませてから使いますが、それと同様に扱うとだいたい焦げつきます。

説明書には「必ず中火以下でご使用ください」と大きく書いているので、それじゃあ中火か弱火ででフライパンを温めて・・・と普通に熱しちゃダメなんです。

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取説を見ると、予熱は中火以下で30秒以内
実際、油をしいて中火で30秒くらい温めたところで鉄鍋のようにジュージューいうほど熱くなりません。 熱くならないですけど、肉でも野菜でも魚でも、鍋がヌルい状態から入れちゃってフライパンをあっためながら、食材にも火を通すって感じだとうまくいきます。

それと、油は少量でいいのでハケなどを使ってまんべんなく塗るっていうのも重要です。ムラがあるとそこからくっつきだします。

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それでも、油断して同じ火加減でずっと焼いていると、特に直火のあたっている真ん中あたりが高温になって、フライパンの真ん中付近からくっつきやすくなります。 実感として焼いているものが少ないと特に焦げ付きやすい気がします。

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ちょっと火が強いとこんな風に少しずつ茶色く色がついてくるんですが、これがついてしまうと取れにくい。

ここで無理して焼き続けてしまうと、焦げ付きはどんどん取れにくくなります。 焦げ付くとフライ返しとかでゴシゴシやりたくなって、そうすると表面にキズがついて一層焦げ付くようになるという、それだけは避けたいところ。

なので、片面が焼けてきたら一段階火加減を下げます。それでも、色がつくようなら少量の水を入れてフライパンの表面温度を下げるようにします。

焼いてる途中で水入れるなんてべちょべちょなってマズそーって思うかもしれませんが、べちょべちょになるのは、調理温度が低すぎると考えられます。 フライパンが高温になってる状態で水を入れるっていうのと、食材の温度を下げるほど水を投入するんじゃなくて、ちゃんと蒸発しきれるくらいの料理、 多くても大さじ1くらいっていうのがポイントです。

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とはいえ、ホットケーキやパンケーキのようなものは、水入れちゃまずいです。弱火でじっくり焼くので意外とくっつかないんですけども、 どうしても焦げ付く場合は、一旦火から下ろして濡れ布巾にフライパンの底をあてるなどしながら焼くとよいかもしれませんね。

 

焦がさないためには温度は重要。

アウトドアで肉を焼くときなんかもやるんですが、肉が焦げてるのに中は焼けてねーっ!て事を防ぐために、 焼いてる途中で真っ赤になってる炭に霧吹きをかけたりするんです。 これは焦げないように温度調整を行っているのであって、火が消えるほど冷ましてるわけではありません。 焦がさないように中まで火を通すっていうのは、温度が重要なんです。

ちなみに焦げる温度は180度が上限らしいです。

水は100度で蒸発します。水を入れると蒸発しながら熱を下げてくれるので、180度以上にならない程度で調整しつつ調理すれば焦げるってことはなくなります。

とはいえ、フライパンの温度を家庭で図るのは厳しいものがあるので・・

とりあえず焦げるってことは温度高いってことだよね、って感覚的に覚えておけばよいかと思います。

それと、先に食材の入れる前にフライパンを温める予熱を行ってしまうとセラミックのフライパンは、熱伝導がいいために余計に焦げるのかもしれません。 さらに油も必ずひくので油の温度は上がりやすいから焦げやすいとか。

更にIHクッキングヒーターはガスに比べて火力が強く、火にかけた瞬間から一気に高温になっていく特徴があるので、例え中火であっても高温になりやすいっていうのも頷けます。

もし焦げ付いたら?

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お湯を入れて、ちょっと置きます。これだけでひどくない場合は、汚れが浮いてきます。

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置いても取れない場合は、この状態でちょっと煮てみるとか。で、冷めるまで放置して冷めた頃を見計らって、普通に洗えばOKです。これでいつも焦げ付きはきれいにとれます。

どうしてもひどいときは、別の鍋の場合は重曹を使いますが、重曹や酢はいれちゃうと長持ちしなくなるので辞めて下さいって取説に書いてました。 じゃあどうすればいいのかっていうのは、書いてないのが残念ですけども・・

焦げ付きがとれなくなってるってことは、もうコーティングが剥がれているのかもしれません。

フライパン選びは難しい。

最初はくっつくことに戸惑いましたけど、火加減と洗う時に気をつければ大丈夫になりました。

テフロンのような扱いやすさもアリですが、取っ手部分に汚れが付くと取れにくくなってくのが苦手なのと、コーティングがあんまり長持ちしないですし。セラミックはまた勝手が違って、火加減も弱めで調理できますけど、その加減に慣れるまでがちょっと大変ですしね。鉄鍋は長く使えますけど、お手入れが大変かなあなんて思います。

テフロン加工のフライパン使ってる頃は使い方を気にしたことなかったですけど、鍋の素材で調理の仕方も微妙に変わるものなんだなあと、そこらへんもちょっと学びました。

そんなわけで自分の調理の仕方、洗い物のタイミングでフライパンの選び方も決まるんだなあと、改めて感じた次第。どの素材のフライパンも良いところも悪いところもあるわけで、一概にこのフライパンがイイ!とは、言い難いですよね。

 

↓前記事もよかったら参考にどぞ。
https://www.pirameko-life.com/?p=3500

アイリスオーヤマのセラミッククイックパン10点セットを買ってみました。
つい最近ですが、まださっぱりお部屋は片付いていないのですが、お引っ越しをしたことをきっかけに、鍋を新調してしまいました。

 

コメント

  1. 森の熊ちゃん より:

    ドンキホーテで買いました、セラフィット同様に考えていたので、驚く程 焦げ付くと思いました、これならコーティンク無の中華鍋の方が焦げ付かないでしょう、利点はさびないところ、ですね。

    • ぴらめこぴらめこ より:

      森の熊ちゃんさん、コメントありがとうございます。

      そうですね、私もセラミックを初めて使った時は、なんかくっつくな・・と思って戸惑いました。
      鉄やテフロン加工されたフライパンのようにはいかないところがやはりちょっと難点ですね。

      セラミックはフライパンよりも鍋の方がすごく使いやすいなあと使い始めて3年目にして思います。確かにサビもつきませんね。
      汚れオチもすごくいいですし。

      しかしなんだかんだいって、フライパンも慣れてきて未だにバリバリ使ってます。今のところそろそろコーティングが剥がれてきたかなあ、といった状態です。
      焦げ付かないようにするにはあまり高温になりすぎないように保つのがポイントかと思いますが、うーん、温度管理とかちょっと面倒さもありますよね。

      それなりに良いところもあり悪いところもあり、悩ましいヤツだなあと思いながらセラミックフライパンでと付き合ってますよ。

  2. sakura より:

    こんにちは。初めまして。この度オマケでこの鍋やフライパンシリーズを入手しました。真っ白でキレイなので、カレーやミートソースを作るのをためらってしまいます。(それじゃ意味が無いですよね)

    オーブンでのご使用経験はありますか?オーブンに入れると痛むのが早そうで怖い気がしています。

    現在もお使いですか?2年経っても表面のセラミックが剥げたり、傷がついたりはしていませんか?

    ご縁があって手に入れた物、永く使っていけたら良いな、と思っています。美しい調理器具ってテンション上がりますね。主婦歴20年近く経ってもそう思ってしまいます。

    • ぴらめこぴらめこ より:

      sakuraさん こんにちは。

      お返事が遅くなってしまいましたが、セラミッククイックパンにについてお答えします。
      私は今でもメインで使っていますよ。

      しかしオーブンではまだ使ったことがないのですが、IHクッキングヒーターでの使用経験からしますと、鍋の保温効果がすごいので予熱で焦がしてしまわないような配慮が必要なんじゃないかなと思っています。グラタンなどのとろみがあるものなどは何の問題もないと思われますが、気になるのは焼き物をする際の焦げ付きですね。

      少なからず水分が含まれているもので蒸し焼き状態になるようなものなら、鍋だけ高温になりすぎることはないので、かなり良い感じでいけそうな気がします。たとえばフライパンを鉄板代わりにしてクッキー焼く・・・とういうのはあまりよろしくないかも。

      白いコーティングは多少ぶつけてキズがついている箇所もありますけども、鍋に関しては2年以上使っている今でも汚れ落ちは最高にいいです。IH用の鍋でカセットコンロにかけて汁気を飛ばすような煮込み料理をすることがありますが、ガス火を使ったからといって鍋の劣化は感じていません。煮込みはもちろん、カレーやミートソース作るなら本当にいい鍋ですよ。色写りはしません。

      しかしフライパンは、使いどころを選びますね。くっつかずにうまく焼き付けられる時もありますが、温度調整に失敗するとこびりつくこともあります。
      今では使えないほどコーティングがとれているわけではありませんが、すこーし真ん中だけ色が変わってきています。しかし表面は特に特別な手入れは必要なくて、白くくもったり、錆び付いたり、油汚れが固まったり・・ということがない鍋なので外に出していても恥ずかしくないくらいいつもキレイなんですよ。もうすこし分かりやすく使えるフライパンなら最高なのになあと思います。

      きれいな調理器具いいですよね。料理が楽しくなりますしね。

      • sakura より:

        ご返信ありがとうございます。

        フライパン、お鍋どちらもまだまだ現役なんですね。大切にお使いなんですね。フライパンは水分のある物を焼く時に使うようにしてみます。グラタンを作ってそのままオーブン→食卓へ、というのもやってみようと思います。
        私も末長く付き合えるよう大切に使います。

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