土植えのポトスからハイドロカルチャーに植えるための道のり「その2」。
水差しで根っこを出したポトスを実際にハイドロカルチャーに植えている様子の話です。
そもそもハイドロカルチャーとは何なのか。
基本的に土を使わずに水で栽培しているものはハイドロカルチャーの一種となるようですが、一般的にハイドロコーン(レカトン)などを使って植え付けているもので認識されているのではないかと思います。
こういうやつですね。
土を使わず、ハイドロコーン(レカトン)などを使って、植物を植え付けます。保水性があるので水やりが少なくていいというのと、清潔感があるところがよいです。
一方、土で植え付けた植物は土と馴染むと育ちがいいのですが、古い土の管理や肥料の配合とか割と手間がかかるイメージがあります。
買ってきた土でも場合によってはニオイが気になったり虫がわいてしまうこともあるので、人によっては室内管理は少々躊躇するかもしれません。
ハイドロカルチャーで植える方法。
最初は土で育てていたポトスですが、いつかはハイドロカルチャーもやってみたいと思ってました。そこで試してみたのが、鉢で育てていたポトスから伸びてきたツルを切って、水差しにして根っこが出てきた物を植え付け、という流れ。
ハイドロカルチャーを始めるために道具も用意しました。

というわけで、購入したハイドロカルチャーのセットを解説していきます。
まずは、必要なハイドロコーン(レカトン)の量を測ります。植物を植え付ける前に、一旦容器にいれてみたりするとよいです。そんなに律儀に測らなくても、だいたいこれくらいの分量があればいいかなというのがわかればいいかと。
次にハイドロボール(レカトン)をキレイに洗います。
ザルがあると便利なんですがこのために買うのも面倒だったので、未使用の三角コーナーネットに入れて流水で洗い流しました。その場合はあんまり強くこするとネット破けますので、優しく扱うのがポイント。洗わないと水が濁って見た目的にもあんまりよくないので、水が濁らなくなるまで洗います。
根腐れ防止にもなるミリオンAを鉢底が隠れるくらい入れます。ミリオンAは根腐れ防止と植物に必要な微量元素入り。いつも水がキレイな状態を保ってくれるそうですよ。効果は約1年らしいので来年の今頃は、新しいものに交換してあげることになりますね。
ミリオンAの分量は横からみるとだいたい底が見えなくなるくらい。あとから入れなおすのも結構大変なので、ちょっと多いかな?くらい入れてもいいと思いますよ。ケチってちょっとしか入れないと効果があんまりなくなっちゃいますし。
そして、植物を入れて位置を決め、周りにハイドロコーンを敷き詰めていけば完了です。
植え付けるときは根っこが壁につかないようにするのがポイントのようです。
しかし私の場合は、植え付けのバランスがうまく整わなくて一部根っこが出てしまってます・・。あんまりよくない例ですね。
横からみるとこんな感じ。
最後に、入れ物の4分の1~5分の1くらいの量の水をいれて終了であります。
植え付けはなんと5分もかからずに終わってしまいました。簡単だとは聞いてたけど、本当に簡単で戸惑ってしまったくらい。
振り返ると、
1.ハイドロコーン(レカトン)をよく水洗いする
↓
2.ミリオンAを入れる
↓
3.根っこがはみ出ないようにして植え付けて
↓
4.水を少しだけ入れて完成。
土のように周りも汚れないですし、後片付けもラクチン。こんなにすぐ終わるなら早くやればよかった。
水やりのタイミング。
植え付けた後は水やりの管理が重要になってきます。
ポトスの場合は、土植えの鉢の土が乾いてからあげますが、ハイドロカルチャーにしても同じように表面が乾いてきたらお水を入れてあげる感じで大丈夫です。もし、新しい水をあげる場合はスポイトなどで残っている水を吸い取ってからあげるようにします。まだ水が残っているのに継ぎ足し継ぎ足しあたえてはいけません。古い水をいつまでも入れておくのは根腐れのもとになります。毎日水が中に残っている状態は避けなくてはいけません。
基本的に水がなくなりそうだからと慌てることはありません。見た目には水がなくなっていても、ハイドロコーンがしっかり水を吸ってくれているので慌てて水やりしなくてもポトスはピンピンしてしています。うちの場合は、4月でも25度を超える夏日があったりして乾燥しがちな日が続くこともありましたが、それでも頻繁に水やりは行っていません。
どのタイミングで水やりをしているのかというと・・・
だいたい水を入れてから2日~3日くらいで底に溜まっていた水はなくなります。底に水はないけど入れ物の壁に水滴がついているのが分かる状態。
ここではまだ水をあげるタイミングではありません。この状態から2~3日はもちます。
2日~3日目で上のハイドロコーンが乾いてきて色が薄くなってきているのがわかります。上の方が乾いてきたらそろそろ、お水を考える頃。
真ん中あたりまでハイドロコーンが乾いてきて色が薄くなってきたら、私はこの辺でいつもお水を入れるようにしています。
どうしても乾燥が続いている時は、時々葉っぱに霧吹きしてあげると更に葉っぱが活き活きしてますよ。
成長期の4月~6月は5日~6日おきに水やりしてますが、その時の気温や湿度で水の減りは変わるので、水やりの頻度は状況に応じて対応していってます。ただし、あんまり成長しない冬場はもっとギリギリまで乾かし気味で水を入れる感じで大丈夫なんじゃないかなと思います。
さすがに葉っぱがしおれるまで待っていちゃダメですけども、ちゃんと葉っぱの状態をチェックして、その時の気候や室温に合わせたタイミングを見つけるのが理想的ですね。
置き場所については、窓際ではなく直射日光のあたらない壁際に置いてます。
天気がいいと光合成させてやりたくなりますけど、春の日差しでも意外と強烈で一気に葉やけも起こしてしまいます。数年ポトスを育ててみて分かった事ですが、普通に部屋が明るければそれで十分育つというシンプルさ。人間の身勝手であんまり無茶させないのがよいみたいです。
それと、できれば風通しが良い場所に置くとかなりカビも生えにくいですよ。
とはいえ、直風で植物を冷やさないようにしてあげなければなりません。扇風機の風が直接あたるような場所であったり、エアコンの風が当たらない場所を選ぶ必要があります。なんか悩ましいですけど、ベストポジションはちょっとずつ置き場所を変えて様子をみてみたりするしかありません。
肥料のタイミング。
なんでもそうですが植え替えをしたあとは、根っこが馴染むまで肥料は与えてはいけません。早く大きくなってほしくて、ついあげたくなってしまいますけどそこはグッと我慢。まだ馴染んでいないのに肥料をあげると枯れてしまうこともあるようです。急に環境が変わると、植物だってストレスなわけです。ストレスかかって少し弱り気味なところへの肥料は毒になってしまうのですね。
というわけで、肥料は植え付けから2~3週間経過してから与えます。
葉っぱが元気なら無理に与えなくても大丈夫ですけど、やっぱり成長期に肥料をあげると色も濃く茎もピンとする感じがします。
薄めず使える、「ハイポネックス キュート」の場合は、水100mlに対して、2分の1目盛(約5ml)を与えるのが目安になっています。
しかし水100mlといわれましても、いつも分量を量って水を与えているわけではないのでよくわからないわけです。
なので50mlの計量カップにほんの少し肥料(2.5ml)をいれてから、
50mlの水をそこへ入れて測ってみるなどして、その水をハイドロカルチャーのポトスへ与えるようにしました。
結局このひと手間によって、薄めて使っているような気分になりますけども、容器にどれくらいの水をあげているのか把握できるメリットはあります。
このハイドロカルチャーで使っている容器はダイソーで買ってきた10×10×8.5cmくらいのガラスの容器ですけども、一回分はちょうど50mlくらいのお水がちょうどいい量だったということが分かりました。
肥料を与える時に分量がわからない時はミニ計量カップ、オススメです。これも100均で売ってますので気になったらキッチンコーナーを探してみてください。
本来はハイポネックスキュートは、キューっと一差ししてあげるだけでよい商品です。だんだん慣れればどれくらい出せばいいかわかってくると思います。慣れてきたら水やりの時にキューっと差してあげましょう。
肥料を与える頻度は2週間に1回与えるのが目安となってます。与える季節については明記されていませんが、鉢植えと同様、成長期の春から夏、もしくは暑さがやわらぐ秋に与えるのがよいのではないかなあと思います。
ハイドロカルチャーっていいな。
初めてハイドロカルチャーに挑戦しましたけど、植え付けについては本当にすぐできるので拍子抜けした感じでした。植え付けてから1ヶ月くらい経ちましたけど、ガラスの容器が涼しげでこういうのもいいなあと毎日癒やされてます。
あと、土と違ってどこにでも気軽に置ける感じもすばらしいですね。うーん、これは小さいものをこしらえてあちこちに置きたくなります。いづれは寄せ植えなんかもやってみたいですし、なんとも先々が楽しみであります。
↓追記。1年後の話です。ハイドロカルチャーを続けていたらずいぶん大きくなってきたので、更に植え替えた様子です。

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