何年も排水口の掃除には苦戦してきたけど、やっとたどり着いたのがこの方法でした。
排水口ってちょっと放っておくと大変なことになるじゃないですか。
触れなくなる前に掃除し続けていればいいだけのことなんですけど、排水口の形状によっては微妙にめんどくさいところもある。
そんなことを思って何気なく先延ばしにしてると、すぐヌメりやがるんですよ。ヤツは。
更に放置すると匂いもしてくるんですよ。こんにゃろめ。
そこで、どんな具合に掃除するのが一番いいのか、ずーーーーーっと模索してました。
そうしてたどり着いたのは、一番安上がりな方法です。
手作りブラシの作り方。
まず、用意しておくべきなのは排水口のホース部分まで突っ込めるブラシ。100均にも柄の長いやつが売ってます。
しかし一回排水口の奥まで突っ込んだものをしまっておくのは気が引ける・・。まあ、なんとなく・・?
なので使い捨てにしようかとも思ったんですが、排水口掃除って小まめにやらないとダメなんですよ。
使い捨てにしてたら1回100円かかるわけです。もし週一で使ったとしたら、月400円~500円。
・・・あれ?洗剤買うより高くね?
いやいやいや、それはちょっと・・。
ヒント
それで、ある日スポンジ部分をつけ替えできる「メラミン茶渋落とし」っていうのを見つけました。「激落ちくん」じゃないですよ。「落ち落ちV(ブイ)」っていうシリーズ。ダイソーに売ってます。
柄の先はこんな形状になっていて、メラミンスポンジを突き刺し、ギザギザの部分で挟んで使うことができる、と。緑の部分をスライドさせて固定できる仕組みになってます。柄の先がしっかり固定できるので、スポンジは取れてこないんですよね。なかなかいい。
この「落ち落ちブイ」を排水口に使ってみるのもいいかもと思いました。
でも付属のメラミンスポンジは大きすぎて排水口に入らないので、加工が必要なんですけどね。
自分でも作れる
で、よーく考えると、その形状自分でも作れるんじゃね?
そう考えてやってみた方法がドンピシャでありました。
用意する材料と道具はこちら。
輪ゴム/割り箸(使い終わったものでOK)/スポンジ(使い古しでもOK)
【道具】
はさみ/カッター
すでに写真を見れば、どうするのかわかると思いますけど、作る上で重要なポイントがあります。
これを排水口の奥まで突っ込むわけですが、掃除の最中に「絶対にスポンジ部分を配管へ落とすわけにはいかない」のです。
間違って取れてしまえば取り出すことは厳しくなります。もし取り出せなければ詰まりの原因に。恐るべき大惨事に。ヒィッ
そうならないために、塗り箸じゃなくて必ず「割り箸」を使うこと。摩擦による滑りにくさが違います。
割り箸にはカッターで「カエシ」を作ります。割った割り箸2本に、スポンジを挟む側だけちょっと掘るのです。
カエシはよく釣り針とかについてますけども、一回刺されば抜けにくくなる逆方向に向いてるギザギザですね。角度を替えてカッターの刃を入れてやれば、ギザギザが作れます。なんか武器でも作ってる気分になります。
スポンジは適度な大きさにカット。
カエシをスポンジ側にしてスポンジをグッとはさみ、
輪ゴムを2本以上使って付け根をグルグルとこれでもかと強力に固定します。
輪ゴムは1本じゃ弱くてダメ。最低でも2本。細い輪ゴムでも多く使うほど強力にできますので。
あとは好みの長さで割り箸を輪ゴムで繋いでいけば、長い柄が作れます。つなぐ割り箸も2本使った方が安定します。
輪ゴムはいくら使ってもいいので、とにかくくっつけたスポンジを強く引っ張っても抜けない状態にすることが大事です。カエシを作れば、簡単には抜けません。
重曹とクエン酸と手作りブラシと。
そして重曹とクエン酸の登場。
なんだかんだいって、相当素晴らしいですよこの組み合わせ。
重曹とクエン酸
まず、重曹もクエン酸も他にも用途があるので、まとめ買いしてても問題ないところ。
重曹は、クレンザー代わりにして焦げ付きを落とすのにもいいですし、茶渋も速攻でよくとれます。
そんなに効き目は長持ちしないけど、冷蔵庫の消臭剤としても使ってます。
クエン酸は、水垢汚れに効くのもありますけど、匂いを取りたいときの洗濯にもOK。
なにげに普段づかいできるこの2組なのであります。
これらを排水口で使う時は、
お馴染みなお掃除法です。
2つが混ざると化学反応でシュワーっと泡がでるので、そのまま5分位置きます。
ブラシでこする
汚れが浮き上がるので、手作りブラシでこすっておきます。
この「こする」って作業をしないと、やっぱりスッキリ取れないのですよ。水を流しただけでは落としきれないというか。なるべくパイプの奥の方まで磨いておきたいところ。少量の水を流しながらこすると汚れが流れていってやりやすいです。
大量の水を一気に流すという方法もありますが、諸事情によりそういうのが難しいこともあるので、そういう時はちまちまこすってキレイにしておくっていうだけでもかなり違います。
そして奥まで突っ込んで触れたくない汚れがついてしまったブラシは、その場限りで捨てられる、と。
まあ、神経質すぎるって言われるかもしれませんけど、トイレブラシの先端を毎回使い捨てにする感覚と同じです。
さらに使い古した割り箸とスポンジを使うなら惜しみなく捨てられますし。
ちなみに手作りブラシごとうっかり落としてしまわないか心配な時は、持ち手部分にT字のストッパーも輪ゴムで作っておくといいでしょう。
要領としては「割り箸鉄砲」のグリップ部分みたいな感じかな。
専用の洗剤の使い方は難しい
パイプユニッシュ、ドメスト、泡ハイター、このあたりも使った時期がありました。
実感としては、「洗剤掛けて、待って、水を流せばスッキリピカピカ!!」・・・みたいにはいかないんですよね・・。
パイプが直線状なので洗剤が流れていってしまい、どれも洗剤を留めておくのが難しいんですよ。乾いてる時にかければいいのかなあ。
でも洗い物のついでに一気に排水口掃除も終わらせてしまいたいところもある。
強引にでも使えば使ったで、ちょっと待ってる間に上がってくるキツイ匂いもしんどいしで、結局他にいい方法が見つかったので洗剤使うの辞めちゃいました。
もし詰まりがあったり、配管に汚れがこびりついて細くなっている場合は、ドラッグストアに売ってるような市販品は歯が立ちません。
仕事で付き合いのある水道業者さんは、業務用のピーピースルー(劇薬なので買う時に印鑑が必要なことも)は凄いって言ってましたけども、流れが悪いとか、詰まってそうな感じだったら業者さんに一回強力に洗浄してもらうのが間違いないです。
毎日気をつけたいこと
ひと手間必要なんです。いい状態を維持するには。
慣れるまでめんどくさいなあって感じるけど、そのひと手間が当たり前になれば、排水口の悩みは格段に減ります。
油は流さない。
油がついた食器や鍋類は、ダイレクトに流しで水をかけてはいけません。
よく言われてることですけど、先にティッシュなり新聞紙なり、そこそこ使ったキッチンペーパーなどで拭きとってから本格洗いをするのです。
そうすればスポンジも汚れにくいし、使う洗剤も量も減ります。少しでも排水口に油を付着しにくくするのはとても大事なことです。
生ゴミは流さない。
100均にも売ってるので、自分のところに合うサイズの排水口ネットを活用して細かいゴミもキャッチするようにしましょう。
▼不織布タイプ
不織布タイプは油分もある程度吸い取ります。目が細かいので小さなゴミも確実にキャッチします。
ただし、目詰まりしやすいです。特に油分の多いものを流すとすぐに詰まります。カレーとか、濃いめのカップラーメンの汁とか。
ただしちゃんと小まめに取り替えるなら、排水口汚しにくいですよ。
▼ストッキングタイプ
うちはストッキングタイプです。フィット感もあるし、適度に目が細かいのに水も流れる。さすがに油分は吸着してくれないので、なるべく流さないように配慮した方がいいです。
あんまり丈夫じゃなくてフチのゴムの部分とか破けることもあるけど、それでも安いし、気軽に交換できるしで納得の使い心地です。
ネットにゴミが溜まってたら捨てる
どれくらい料理をしてどれくらい洗い物をするかにもよりますけど、最低でも毎日取り替えた方が良いです。
できれば洗い物のたびにちょっとでもゴミがあれば取り替えたほうがいいんですけど、忙しくてそこまでは・・ってこともあるので、せめて夜には取り替えておきたい。
ネットを交換するたびにサッと受け皿や手の届くところは洗っておけると理想的ですが、そこまで気力がない・・・って時は、せめてネットだけでも交換を。
ゴミを溜めっぱなしにする時間が長いほどヌメリがでます。
掃除に慣れる心構え
私自身、若い時は片付けも掃除も率先してやる方ではなかったのですよ。なんなんでしょうね、めんどくさいなあって思ってました。
でも、とにかく自分がやりやすいように道具を用意したり、自分のできるタイミングを考えていくうちに快適な暮らしに繋がっていくのが面白くなっていきました。
みんな生活スタイルも育ちも違いますし、人と同じやり方が正しいことは全く無いですよ。
掃除や片付け方はいろんな方法をどんどん試してみるのがいいと思います。有害なことはないか、ちゃんと情報の取捨選択はした上での判断で、ですよ。
おぞましい箇所は何も無理して素手でやることはないです。使い捨ての手袋をして、ちょっとの時間頑張る。
一回キレイにしたら、次回もそんなキツイ思いをしなくてもいいように、普段のちょっとした気遣いにぜひ慣れてほしいなあと思います。
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