
どこでも買える食パン6枚切りの厚さで作る焼きプリンのようなフレンチトーストの作り方です。アラジントースターを使って作る時の温度や焼き時間の設定の参考にどうぞ。
用意したい材料

もっと大量に一気に作るなら大きなフライパンの方が良いですが、食パン2枚までならアラジントースターのグリルパンに収まります。
後で付け合せで甘い系のシロップを使うなら、砂糖入れなくてもいけます。甘さ加減はお好みで。ただし砂糖を入れると焦げやすくなります。入れ過ぎ注意。
それと、もうひとつ。

焦げ付き防止にはオーブンシート(クッキングシート)も使いたくなりますが、トースターで使う時はくっつかないホイルの方をおすすめします。クッキングシートだとトースターの高音に耐えられず紙が焦げ落ちることがあるんですよ。やったことあるけど、それって危ない・・。真似しちゃだめですよ。
クッキングシートは耐熱温度が250度程度ですが、オーブンとトースターでは温度の上がり方が違うことを覚えておきましょう。トースターは熱源が近いので場所によっては高温になっています。
アルミホイルのほうが入れ物に添わせやすいですし、安心して使えますので、トースターをよく使うなら常備しておきたいのはくっつかないホイルですね。
材料を準備する時の考え方
準備した材料は余すことなく使い切りたいので、基準の分量を覚えておくと卵液も食パンも無駄になりません。

厚さ2cm程度の6枚切り食パンを使う時は、卵1個に対し牛乳または豆乳の量は100ml
・・を目安に覚えておきましょう。これくらいの卵液の量なら食パンがほとんど吸い上げてくれて、真ん中までキレイに浸透します。
卵液を残すのが心配な時は牛乳または豆乳の量を80mlまで減らしても大丈夫。
つまり、6枚切り食パン1枚に対し、
「溶き卵」+「牛乳(豆乳)」=卵液 100~120ml
で収まればいいという計算です。
ただし、使う食パンの質でも卵液の吸い込み加減は変わってきます。ふんわりしている山型のイギリス食パンであれば問題なく卵液を吸い込みますが、四角い形の角食は目がギュっと詰まっているので、吸い上げに時間がかかることもあります。耳まで柔らかく仕上げたいなら、山型の方を選ぶといいですよ。
また、前日に卵液を作って浸した状態で冷蔵庫で一晩置いておくと、朝はあとは焼くだけ・・というのもひとつの方法ですね。
山型のイギリス食パンならだいたい5分もあれば、全部吸い上げます。
牛乳か豆乳で味が変わる?
使う豆乳の銘柄で微妙に味わいは変わってきますけども、私はマルサンの豆乳が一番飲みやすいと思ってるので、こればっかり愛用してます。
一般的には牛乳を使いますが、豆乳を使っても不思議と豆臭さは残りません。なんでかはよくわかりません。牛乳と豆乳をブレンドしても味的には大丈夫ですね。
牛乳より豆乳はメーカーや調整具合で味が全く変わってくるので一概に言えるわけでもないんですが、そのまま飲むのは厳しくても料理やお菓子に使うと意外と大丈夫という不思議なところがあります。もともと私は豆乳が苦手だったんですが、これを知ってから概念が変わりました。
むしろ、豆乳の方が飽きのこない食べやすい味わいになります。
濃厚さを求めるなら濃いめの牛乳や生クリームを混ぜたりするとよいです。
作り方
焼く前の準備

卵と豆乳(または牛乳)をよく混ぜ合わせたものが「卵液」です。泡立てなくてもいいです。白身が目立たなくなるくらいまで、シャカシャカ混ぜましょう。
ここで多少混ぜ合わせ方が甘くても普通にフレンチトーストは焼けます。ただ、白身が大幅に残っているとパンに染み込みにくくなるだけ・・という。
卵液を食パンへダイレクトにかけて、卵液をヒタヒタに染み込ませましょう。食パンは先に半分にカットしておくと専用のグリルパンへ入れやすくなります。
深型グリルパンへ「くっつかないホイル」を敷いて、しみしみの食パンを並べます。

なお、深型のグリルパンへ直接食パンをおき、そのまま卵液を染み込ませると一層洗い物は減ります。
最初は卵液が余っていても、そのまま数分浸して置いておくと吸い込んでくれます。多少残っていても回しかけて一緒に焼いてしまえばいいのです。「耳」みたいなものができるだけです。食べられないものではないので、一緒に焼いて食べちゃいましょう。
焼き時間
フタはせずにトースターへセットします。
焼きの順番としては、
220度で5分→ひっくり返して220度で5分
もう一度いいます。
5分焼いて、

一旦取り出し、フライ返しやターナーなどを使ってひっくり返してさらに蓋なしで220度で5分。

これで中まで焼けているので、このあとお好みで更に高温にするなどして焼き色を付けるとよいです。
6枚切りの厚さくらいならトータル10分くらいで焼き上がりるんですが、 ちょっと面倒ですが、一気に10分焼かずに、途中でひっくり返すところがポイント。
焼き加減の具合は、アラジンの公式レシピを参考にしています。いろいろ試してみましたが、やっぱり220度が失敗しにくい丁度いい具合かなあと思います。
公式 フレンチトースト | おすすめレシピのご紹介【Aladdin-Recipe】

断面を見てくるとこんな感じ。たまご焼きのような見た目になってますが、適度に水分も残っていて、プリンのような食感のフレンチトーストになりますよ。
それと、トースターで焼くとバターやオイルを使わずに焼くことができるので、大変さっぱりとしたヘルシーなフレンチトーストに仕上げることができます。胸焼けしないやつね。
トッピングあれこれ
基本的には粉糖やメープルシロップが王道ですが、何を合わせてもいけるのがフレンチトーストのいいところ。
写真に写っているトッピングはひと手間かけて作り置いてるもので、わりと面倒なものなので誰でもおすすめできるものでもないんですが、興味があれば・・。

フルーツを添えるのもいいんですが、いつでもそういうのを用意できるとは限らないので、私は作り置きしておいたものを使うことが多いです。

ラムレーズンが好きなので、とうとう自家製で作ってしまいまして・・。りんごも大量にもらったものを長持ちさせるためにコンポートにし、そこへラムレーズンを混ぜたやつとか。

こちらは、ゆずが出始めた頃に氷砂糖で作っておいた「自家製ゆずシロップ」。お湯で溶いてゆず茶にしたり、炭酸水で割ってゆずサワーにしてもよし。ヨーグルトに混ぜてもいけます。ゆずはとにかく皮がんまいのです。
こういうのを常備しておくとバニラアイスなどにも相性がいいので、結構万能に使えるんですよ。
市販のやつでも全く問題ないんですけどね。自分で作るとびっくりするくらい香りとかよくなるからやってみると結構楽しいんですよ。
フライパンよりもトースターの方が失敗しにくい?
フレンチトーストは敷居は高く有りません。卵液に浸したパンを焼けばいいだけなので、 焼き加減の好みはあれど、焼ければ何でもいいのです。
フライパンを使えば火加減と焼き加減を常に見ていることになりますし、トースターで焼けばほとんど放置で焼き上がるので、温度調整さえ間違えなければ失敗しないんじゃないかなあ。
フレンチトーストが美味しくなるポイント
私は甘さ控えめで食べやすいお菓子を好むのでバターや砂糖は控えて作りますが、コクのある味わいが好きな時は、ホットケーキのようにバターを後乗せしてもいいかもしれません。
あとは濃厚にするなら豆乳を使うところを牛乳と生クリームを使うとか、卵液を染み込ませたパンを置く前にグリルパンにバターを塗ってから焼くとか。そういうところでも味は変わります。砂糖も全く入れないよりは少しでも入れると奥深さがでます。
当たり前ですが、パンはできるだけ美味しいものを使ったほうが美味しいです。味がいまいちな食パンだからフレンチトーストにしてしまおう・・という感じで作ると、飽きやすい味になりがちなんですよね・・。
シンプルな材料で作れるだけにちょっとしたことにこだわるとグッと美味しくなってしまう奥深い食べ物。それがフレンチトーストなのです。
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