高橋手帳のシャルムを3年使っていました。どんな使い方をしていたのか。向いている使い方があるのか。そんな話をしていきたいと思います。
高橋書店のシャルムとは
高橋手帳とも呼ばれるかなりメジャーな高橋書店の手帳。たいていの本屋さんで手に入れることができますが、すべてを網羅するには種類が多く、小さなお店や地方で少し特殊なシリーズを手に入れるのが難しいこともあります。
別のシリーズのラフィーネやティーズビューなら比較的手に入りやすいのですが、シャルムのシリーズがちょっと難しくて、地方済みの私はこのシリーズに出会うまで時間がかかりました。
メーカー公式 シャルム | 高橋書店
あるところにはあるんですけども、書店の取り扱いについては好みが分かれるので気軽に買える感じでもない印象かも。今ではインターネットで買えます。使用感さえ気に入れば、取り寄せできるといういい時代になりました。
大きな特徴
シャルムシリーズは、すべてB6サイズ。カバーの色が渋めで上質な作りなのが目をひきます。それでいてそれほど厚さがあるわけでもないので、重量感を感じにくいところが気に入っていました。
縫製もしっかりしていて、かなり丈夫な作り。どの年度の手帳も1年使い倒してもカバーはきれいなまま。中のページもヨレることもなく残ってくれました。私の中では間違いなく使っていて安心できる、信頼のおける手帳のひとつです。
シャルムシリーズの種類
名称 | 色 | 週間ページ | 月間ページ | カバー 替OK |
---|---|---|---|---|
No.351 シャルム® 1 | ブラック | レフト式 (右ページ・横ケイ) | ブロック式 | ★ |
No.352 シャルム® 2 | イエロー | レフト式 (右ページ・横ケイ) | ブロック式 | |
No.353 シャルム® 3 | ネオレッド | セパレート式 (横ケイ入) | ブロック式 | ★ |
No.354 シャルム® 4 | スモーキーブルー | バーティカル式 (平日重視タイプ) | ブロック式 | ★ |
No.355 シャルム® 5 | ネイビー | バーティカル式 | ブロック式 | ★ |
No.356 シャルム® 6 | ピンクベージュ | リンクアップ(R)式 | ブロック式 | ★ |
No.357 シャルム® 7 | オリーブグリーン | レフト式 (右ページ・方眼) | ブロック式 | ★ |
No.358 シャルム® 8 | フィールドグリーン | バーティカル式 (方眼メモタイプ) | ブロック式 | ★ |
No.359 シャルム® 9 | ロイヤルグリーン | セパレート式 (横ケイ入) | ブロック式 | |
No.360 シャルム® 10 | ライトブリックレッド | バーティカル式 | ブロック式 |
高橋手帳はどのシリーズもナンバーで特徴が固定されています。いつも買うものが決まっているなら迷いにくいのがいい。もちろんシャルムシリーズもナンバーと色がだいたい固定されていました。
でも、カバーの色って好みがある。中身はこちいで色はこっちのほうがいいなー、と感じてしまうこともある。
私も色変えたいなー・・と密かに思ってました・・
それがなんと2023年版から、公式ページから注文を入れればシリーズの中の色味を選択できるようになりました。
公式からの注文限定 1月始まり シャルム® 着せ替え | 2023年版手帳 | 高橋書店
これは結構嬉しいサービス。
ネットからの購入限定なので、店舗購入では叶いませんが、シャルムシリーズの型式が気に入っている方はご検討ください。
使い方について
手帳は、タイプによって使い方がそれぞれ異なってきます。使いやすさは個々の好みや性格によるところもあるありますが、目的に合わせた選び方ができればおおかた満足できると思います。
あわせて読みたい 手帳の種類とそれぞれの特徴をわかりやすく解説します。
そして手帳をうまく続けるためには、ちょっぴりの努力も必要です。
あわせて読みたい 9年目で納得した手帳の使い方。
上記の記事でも書いていますが、受動的な使い方ではなく能動的な使い方をすることで自分を見つめる指標となれます。ムリに毎日書く必要はないんですが、何のために手帳を使いたいのかをいつも心に留めておきたいですね。
もちろんデジタルとの併用で進めていくやり方もおすすめです。
おすすめ 手帳とアプリで気負わず続けられる、いいとこどりのメモ管理。
私はシャルムを使って、仕事とプライベートの両方を記載管理していました。
月間ページの使い方
高橋手帳のシャルムのシリーズは、月間ページがブロック式。
記録内容は主に仕事の作業内容がほとんど。子育て中は子どもや家族の用事も一緒に書いて把握しておく必要がありましたが、今はそこまでの時間管理はいらなくなったので、進捗具合がわかることを一番にして使っています。
月間ページを開く際に切り込み入りのインデックスがついているので、予定を一発で確認できます。この形状、なにげにすごく助かるんですよね。
月間ブロックの1マスも縦27mm×横28mmとゆったりしています。(B6サイズの手帳の場合)
手帳をひらけばすぐ見える。次にやることを決められる。月間ページはそういった状態を作るように心がけて使っているのですが、月のTODOリスト(やっておきたいリスト)を主軸に日付ブロック内へは予定や記録を簡単に残しておくようにしていました。
シャルムの月間ページは、左側にメモスペースが用意されています。
基本は左側に月別のメモを書いておく感じに。他に書きたいことがあれば、空きスペースを利用する・・といった使い方。
この欄に請け負った仕事を書いておくので、あとでまとめて請求書を作る時にも便利になってます。
上記の写真は現在使用中の手帳のコクヨのキャンパスダイアリーのものですが、シャルムを使っていた時と月間ブロックの使用感はサイズ以外は変わっていません。
週間ページの使い方
週間ページはどんなタイプを選ぶのがいいのか。
高橋手帳のシャルムのシリーズで用意されているのが、以下の種類。
細かく見ていくと罫線の入り方や区切り方の特徴があったりするものの、大きく分けると4種類。順番にみていきましょう。
レフト式
用途が決まっていないと右ページが自由すぎて、使いにくくなってしまうのが難点。でも使い方がはまれば週ごとの記録管理として便利です。
あわせて読みたい レフト式手帳の使い方。
バーティカル式
時間軸が主体になるので、細かな計画や記録として使いたい時に向いています。
ライフログとして自分がどんな動き方をして日々過ごしているのかを把握したいときもいいですね。自分の時間の割り振りを考え直したい時に、私はバーティカル式の手帳を使っていました。
※No.355 シャルム® 5 ※Amazonより画像引用しています
セパレート式
月間ページで書ききれない内容を記録するのに向いています。1日毎に書き込める量がしっかりとれるので、軽い日記を書くこともできます。
月間ブロックだけでは書ききれない内容を残す時に使いやすいです。時間軸もついているので、軽めのバーティカルのような使い勝手も味わえます。
※No.353 シャルム® 3 ※Amazonより画像引用しています
リンクアップ(R)式
聞き慣れないのは、リンクアップ(R)式かと思います。No.356 シャルム® 6のみ、この形式です。珍しいので私も使ってみた年がありました。
形状的には、セパレート式の進化版。日にちごとに4区分の区画の他に、メモスペースが用意されているのが特徴。
ページの形自体は「セパレート式」と近いものがあるんですが、「リンクアップ(R)式」は1日のブロックごとに区切り線が入っているんですね。
リンクアップ(R)式には時間軸がついていません。よって、時間に縛られることなく1日分の簡単メモを残しておくことができます。時間は関係ない。これが地味にいいのです。
私も最初はどう使うのがいいのかピンときませんでしたが、同封されていた活用ガイドが参考になりました。
時間は関係ないと行っても4分割なので、午前2枠、午後2枠で分けて使ってもいいですし、優先度別で枠を決めて使ってもいい。
主要な予定は左の分割枠へ記入して、右側のメモ欄には詳しい内容を書き入れてもいいわけです。必然的に分割枠の方が目立つので、目線は先に主要な部分へ向くレイアウトなのはなかなか便利です。
なかなか時間をきっちり動くのが難しいこともある。予定しててもズレ込んで作業が遅れたり、伸び伸びになったりと、まったく思い通りにいかないけれど、とりあえず納期には間に合わせられる・・。といったザックリとした内容を記録したい時に使いやすいタイプです。
セパレート式がうまく使えない時は、このリンクアップ式を試してみることをオススメします。
手帳の後ろのページの使い方
高橋手帳は後ろのフリーページが多めに用意されています。なので、ざっくりと別管理したい内容をここへ記録しておけます。罫線についてはシャルムは横罫か方眼罫がついています。
シャルム6・No356のリンクアップ式は、横罫ページと方眼罫ページがついていました。
シャルム7・No357のレフト式も横罫ページと方眼罫ページがありました。(2019年までは全ページ方眼罫だったのがよかったのですが、悔しくも切り替わってしまいました・・・)
私はこのフリーページは、月間メモページとして活用していました。今使っている別の手帳で多めにフリーページがついているタイプを選んで、同じような使い方をしています。詳しい使い方については、下記ページでも説明しています。
あわせて読みたい 9年目で納得した手帳の使い方。
手帳カバーには収納がしっかりついている
シャルムシリーズはペンホルダーや収納ポケットが充実していることもポイントが高いです。しおりも色別でしっかりと2本付き。
カスタマイズ好きな私ですが、シャルムを使っている時は特にすることはなかったです。せいぜい使いやすいボールペンを見つけることくらい・・。
あわせて読みたい 高橋書店の手帳シャルムに相性のいいペン。
高橋手帳は紙質がいいので裏抜けしにくいです。油性ボールペンでもいいですが、基本的に水性顔料インク系のボールペンを好んで使っています。
厚みはカバー込みで1.5cm程度
厚みは丈夫なカバーがついているとはいえ、控え気味な方かと。
収納ポケットにいろいろ挟み込んで多少厚くなることもありますが、資料や切り抜きを貼って使うようなことをしなければ、そこまで厚みは増していかないですね。
写真のサイズはB6ですが、手帳の厚さについては、カバーをいれても1.5cmと厚すぎず薄すぎず。
おおざっぱな話、新書くらいの重さと厚さ。B6サイズということもあって、持ち運びが嫌になるほどの大きさでもない。私はデスク脇に置くのが定位置ですけど、狭い机で書きにくいことはなかったです。
使用していたタイプの詳細
私は高橋手帳のシャルムでは、「シャルム6・No.356のリンクアップ式」と「シャルム7・No.357のレフト式(右ページ・方眼)」のタイプを使っていました。
高橋手帳のシャルム(R)6・No356の概要
メーカーサイト No.356 シャルム® 6【ピンクベージュ】
【サイズ】幅12.8×高さ18.2cm(B6版)
【表紙タイプ】 皮革調
【記入欄】 ●月間予定表…ブロック式 ●週間予定表…リンクアップ(R)式 ●1月始まり / 月曜始まり
【月間記入欄期間】12月~3月
【週間記入欄期間】 1月~2月
【付録】 ペンホルダー、地下鉄路線図(別紙)、東京・大阪近郊鉄道路線図(別紙)
フリーページの内容
後ろについている付属ページについて
セルフメンテナンス、年齢早見表、路線図などがついてきます。
シャルム(R)6・No356はこんな風に使っていました。
手帳を買う時は月間ブロック部分はともかく、1週間の記録部分をどのタイプにするかいつも悩みます。そうすると決め手になるのは、「自分が重要視している部分をどう管理するか」です。次に、「自分の生活スタイルにあっているか」です。
私の場合は、仕事の進捗管理を手帳に求めているんですが、生活リズムは毎日決まっていません。
仕事と私用時間の境界線はなく10年以上フリーランスでやっているのですが、区切りをつけて管理する事じたい難しく、どう動くのがいいものか考えていた時期に「リンクアップ式(R)」の手帳を使いました。
経過を気にするのも大事なんですが、どれだけ時間がかかるか予測できないことも多い。そこで、最低限の納期だけをセットして、細かい事まで手帳で考えないことをやりだしました。なので、時間軸はいらない手帳がよかったんですね。そうしたらすんなり事が進むようになりました。
あんまり考えすぎもよくないし、自分を信じてみるのも大事。力を入れすぎずに使えるのがリンクアップ(R)式のよい部分だったと思います。
高橋手帳のシャルム7・No357の概要
メーカーサイト No.357 シャルム® 7【オリーブグリーン】
【サイズ】幅12.8×高さ18.2cm
【表紙タイプ】 皮革調
【記入欄】 ●月間予定表…ブロック式 ●週間予定表…見開き1週間レフト式 ●月曜始まり
【月間記入欄期間】2018年12月~2020年3月
【週間記入欄期間】 2018年12月31日~2020年1月5日
【付録】 ペンホルダー、地下鉄路線図(別紙)、東京・大阪近郊鉄道路線図(別紙)
週間レフトページのここが良い
シャルム7・No357はシリーズの中で唯一、右側のメモページが方眼罫のレフト式です。そこが気に入って使っていました。
更に上部にリストが書き込める欄が6項目分用意されています。
目立つ位置に書いておきたい内容って確かにあります。あえての場所を設けていてくれるのがよかったです。
その他、レフト式手帳の使い方については以下のページにまとめています。
あわせて読みたい レフト式手帳の使い方。
後ろについている付属ページ
- 方眼罫(5mm方眼)のフリーページ…42P(見開き21P)
- アドレス入力ページ…2P
- ID・パスワードをメモできるページ…1P
- ミシン目付8分割のページ…4P(切り取ると32枚のメモ用紙)
シャルム(R)7・No357を使っての振り返り
2019年にこのタイプを使って、2020年は別のタイプ、2021年にまたこのレフト式に戻って使っていました。2019年のも2021年のも同じ形なんですが、うしろについているフリーページだけ全部方眼罫の仕様から罫線と方眼罫という仕様へ変わりました。
手帳の後ろのページの使い方
罫線のフリーページ方には月間ページとは別に12ヶ月分のページを用意するなら方眼罫のページ数では足りなかったので、罫線ページを活用する形になりました。
年間プランページはついているんですが、書き込み量が日によって違って使いにくいので、自分なりの年間早見表みたいなものをフリーページで書いていました。
新しく入れたアプリなどの購入金額も一緒にメモ。いつから使ってたっけ?という時に見れるようにやっていました。年間どれ位アプリにお金を使ってたかな・・と把握もできます。
ただし年をまたぐとまた別の手帳に切り替わってしまって、この内容は確認ができなくなります。こういうのはどうしたらいいものかと思っていたんですが、最近はiPadで管理すればいいじゃん!という方向で落ち着きました。
おすすめ 手帳とアプリで気負わず続けられる、いいとこどりのメモ管理。
iPadでのノート管理は併用していくとスムーズに事が進みます。アプリのメモ管理は検索性がいいのでレフト式のページだけでは収まりきれない内容を管理していくなら、データで保管して使うのがよいです。
レフト式は書き方が固定されないところがいい
2021年は普段とは違うことに着手していてめちゃくちゃ忙しかった・・。それでも食事の支度をしっかりやっていて、弁当も作ったり・・とやりくりしていたので、献立をうまく回していくことを大事にしていた時期でした。
その前はそこまで食事管理に気も使うこともなかったんですが、歳を重ねるほどに健康が気になってくるのですね・・。
仕事のメモはプロジェクトごとにできるだけデータ化して管理する方向で、手帳は自分の仕事軸のために使っていた感じです。なので、自分の時間がとれなくなってしまうほどの多忙が訪れると白紙のページが続くという1年で、二度とこんな仕事の仕方はしてはいけないと思える手帳となりました。
自分の動き方を反省した年でした・・!
そんな感じで、記入内容というものは毎年変わっていきます。基本的にレフト式はそんな状況でも自由にやりくりできるところがよいですね。
どのタイプがオススメか?
手帳の種類は幅広くいかようにも使っていけます。それを踏まえたうえで、シャルムシリーズを使ったの感想は以下のとおり。
実際ヘビーに使ったのは2種類だけですが、それらに関しては以下のような感想を持ちました。
別メーカーのモノですが、レフト式やリンクアップ式以外のタイプもしていた経緯はあります。そこを踏まえた話をすれば、その時の生活スタイルによる・・というのが、結論です。
極端な話、毎年もしくは数ヶ月おきに別の形式の手帳を使いたいと感じる瞬間があるのも普通のこと。どれを使うのが正解か、その答えは自分しかわかりません。
いろんなタイプの手帳をあらゆる小物を使ってみては自分でアレンジを加えて使ってきましたが、最初は頑張るけど、だんだん面倒になって必要最小限のことしかやらなくなってくることもある。そういうことを繰り返しながら、最適な手帳が見つかるものだと思います。
ただし最初から自分で白紙ノートを使ってなんとかしようするのは、かなりのマニアでなければ難しいもの。書く行為に慣れていないからこそ完成形の手帳を選ぶ方が得策です。ある程度基準を設けた上で行動していくというのは、何をどう直していけばいいのかを見極めやすい。
そういう目線で使っていたシャルムシリーズは、裏抜けしにくいなめらかな紙質、破れにくさ、カバーの完璧などの機能面からみても申し分のない手帳でした。
唯一アレンジを加えたことがありましたが、無印に売っている「しおりシール」を追加したことぐらい。後ろの横罫と方眼罫のページもよく開くので、そこにもアクセスしやすいように追加しました。
以上、自分にあった手帳探しの参考になれば幸いです。
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